最近至る所で噂になってるiPhone5のデザインです。
この写真のように縦長になるんじゃないかって話が大方の予想ですが、僕にはどうしてもかっこ悪くなるようにしか見えない。
それに、開発する側の気持ちからしても、ちょっとだめな方向にいってしまうとしか思えないんです。
iPhoneのディスプレイ解像度の歴史
初代iPhone、iPhone3G、iPhone3GSまでは、320 x 480の解像度でした。
これがiPhone4からRetinaディスプレイとなり、倍の640 x 960になりました。
この「倍」というのがポイントになります。
開発してる側では、アプリの中に画像をたくさん入れてそれを表示して使うんですが、Retinaに対応するときは、ファイル名に@2xを追加するだけで、自動的にファイルを読み分けてくれる仕組みになっています。
しかもRetinaディスプレイでも、画面のサイズは開発者的には320 x 480として扱ってるのです。違いは、Scaleという値で持っていて、非Retinaが1.0、Retinaは2.0となっています。
このおかげで、開発者的には大きなプログラムの変更をせずともRetinaの力を発揮したアプリが作れるのです。そして、Scaleという値があることから、将来的に@3xとかが出ても成立するようになってるわけです。1.5とかも可能っちゃ可能だけど、なしかな。
Androidの仕様
Androidでは、様々な解像度のデバイスが存在します。
サイズもまちまちですし、比率も違います。
OS側の工夫としては、複数の単位を使い分け表示サイズや位置を指定する事が出来るようになっています。
px (pixel)
物理的な画素数の事です。100px x 100pxの領域を描画すると、解像度の高いデバイスでは、小さい領域として表示されます。
dp (dip: density-independent pixel)
画面の物理的な密度に基づいた抽象的な単位。160dpiのデバイスのときは1dp = 1pxです。
解像度が高い320dpiのデバイスでは、1dp = 2pxとして扱われます。iPhoneの中の世界と似た単位です。
sp (scaled pixel)
dpとにた単位ですが、ユーザーが設定したフォントサイズの値と関係して変化する単位です。なので、文字サイズやそれに準じて変化するオブジェクトなどで使います。
また、ldpi(120dpi) 、mdpi(160dpi) 、hdpi(240dpi) 、xhdpi(320dpi) という風にフォルダに分けて画像ファイルを同名で入れておくと、自動的に解像度が近い画像を選んでくれるという機能もあります。
上記のような工夫はされているものの、画面の比率すら様々なものがありますので、開発者はいろいろな画面サイズがあることを前提に画面をデザインしていくことになり、結果複数のレイアウトを用意する事になるケースが多くあります。
このような点からAndroidでのアプリのデザインは難しいということが問題視されています。
iPhoneはAndroidのような混沌に向かうのか
iPhone5(おそらくThe new iPhone 2012)は、本当に縦長ディスプレイになっちゃうんでしょうか。Appleがもし上記のような様々な問題を考えてもそれでも縦長にする理由ってあるんでしょうか。どう考えてもかっこ悪くなる上、開発者にもストレスを与え、以前からのユーザーにもストレスを与えかねません。
僕が知ってるAppleだと、そういう事はしないはず。しないで欲しい。素敵なApple社のままでいてくれ。ジョブスが死んだからしょうが無いって思いたくない。クックにも期待してる。頼む。
という気分です。
今までも予想が外れることは多々ありましたから、そうであると思っておきます。
Jonathan Iveがこんな変な比率のデザインはしないでしょう。
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